不幸比べ

2002年11月18日
昔、黒柳徹子とかの「ドキュメント・アフリカ難民の子供たちを救え」みたいなドキュメンタリー番組を見ては「世の中には不幸な人が沢山いる。それに比べて私はなんて甘えているんだ、もっと頑張ろう、頑張らねば!」なんて己の不覚さを身にしみこませ、日々鍛錬のごとく生きようなんて考えていた。

しかし決まって一週間、ひどければ1日くらいでその決意は萎え、自堕落と甘えの日々を再び過ごす・・なんてことを数え切れないくらい経験した結果、「世の中に不幸な人は沢山いる。でもそれを肝に銘じたりして自分を律するのは止めよう、どうせ続くわけないんだから」というシンプルな考えにいたった。

基本的にそのスタンスは今も変わっていない。

確かに涙誘われるような体験話やテレビなんかを見ると、うるる・・ときてしまって「ああ、自分はこの人たちに比べるとなんて浅はかで我侭な人間なのだろう」と思わずにはいられなくなる。
私は自分の身をもって経験しなければ、わが身を律するなんてことは出来ない性分だ。

それをわかっていて簡単に「下には下がいる。自分は恵まれている方だ、もっとしゃんとせねば」なんてことを言うのはいかにも自分が安っぽい人間のような気がする。


しかし今日は少しそのスタンスが揺れた日でもあった。
バイト先の女性社員Tさん。
10時間労働は当たり前、ひどいと13,4時間働いていると思う。
いわゆる「オフィス」でする仕事ではないので、かなり肉体的に疲れると思われる。

社員の平均年齢が低い会社はDQN会社・・というのはよく聞くけど、まさにそのような感じの職場なのだが・・
深夜12時過ぎまで彼女の仕事上の悩み・これからのこと・・・いろいろ聞かせていただいた。
「若者」とされる分類に入るであろう彼女には過酷な労働環境だと思った。
私も同じ環境に身をおいているが、たかがバイト。
雲泥の差よね・・と。

聞くと彼女は20の時からここで働いている。

えっ・・


私が会社を耐えられずに辞めた年齢よりかなり若いよね・・
「世の中には不幸な人がたくさんいる」

私は自分ばっかり苦労してるような気持ちで○○社で働いていた。
そして耐えられずに辞めた。
各種保険完備・ボーナス完全支給・有給かなりあり・週休二日制、そしてなによりも社会的に信頼され、安定した会社だった。

ちょっと待て。
あれしきの不幸さで逃げた私はバカ・・?
とか思いたくなった。
主観的に見て、どうにもこうにも耐えられなかったのは事実だ。
辞めたのは正解だったと2ヶ月近くたった今も思っている。

でもやっぱ客観的に見たら、、、


Tさんの「不幸」よりはたいしたことなかったんじゃ・・



次就職したらもうちょっと、、、頑張らなきゃ。

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